NO.5 マイティ・ソー バトルロイヤル 神々のお家騒動再び

こんにちは!広報担当の山本です。

前回から予告していた映画レビュー、山本が楽しみにしていた映画はこの映画!

マイティ・ソーバトルロイヤル(やっぱり邦題が謎。原題はラグナロクです。)

北欧神話を土台としたマーベルコミックのヒーロー「ソー」のお話。これはその三作目です。

原題では「ラグナロク」は北欧神話で言う神や人が滅ぶ世界の終焉のことを言います。日本だとそこまでポピュラーな話ではないですが、海外の方には馴染みのあるお話だとか。マイティソーはこれまで1作2作と世界の終焉や地球の滅亡をかけたお話でしたが、とうとう「ラグナロク」!避け様の無い滅亡のお話です。

この映画、ハリウッド進出された浅野忠信さんの出演作でもあります。やっぱり海外の映画に日本人の俳優さんがでてるのは嬉しいですね!前作より浅野忠信さん活躍シーンが多かったのも嬉しいところです。

今回はちょこちょことネタバレを挟みますので、クリーンな気持ちで映画を観たい方は映画を観てから読んで頂きたいです。
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前作までのあらすじ


マイティソーを知らない方に簡単にお話を説明しておきます。

全能の神であり、9つの世界を束ねる神々の国アスガルドの王オーディンには二人の息子がいました。
兄である雷神ソーは傲慢で短気な王子。弟のロキはいたずらの神で策略家でした。ソーはその性格と、常日頃兄をねたんでいたロキの策略により、地球に追放されます。
地球で紆余曲折ありソーは改心。(可愛い恋人もゲットして)神々の国アスガルドを乗っ取り王にならんとしていた弟ロキと対峙。

壮大な兄弟喧嘩が勃発。

弟ロキが実は戦地で拾われた敵の子供であることも発覚し、それはそれはこじれます。
ひねくれきってしまった弟は父と兄に絶望し宇宙の闇へ…。

その後、弟ロキが地球を征服しようとし、それをソーを含むアベンジャーズで阻止したり、逆に兄弟で協力して宇宙の滅亡を救ってみたり、ソーをかばって弟ロキが死んだりと色々とあります。ソーは自分をかばって死んだ弟に敬意をはらい、さらに思うところあって王位継承権を捨てました。
彼は王ではなくヒーローになることをえらんだのです。

というのがマイティソー2までのお話。

 

今回のあらすじ


ストーリーは、マグマに囲まれた星で囚われているソーからはじまります。
そこで敵から父であるオーディンの不在を知ったソーは、なんとかアスガルドに帰ります。そこには偽物のオーディンが!
このオーディン、じつは死んだと思っていた弟ロキだったのです。

世界の危機を予知していたソーは父を地球へ追放したというロキとともに、父を迎えにいきます。
しかし再会したオーディンはすでに寿命で、二人の息子に世界の危機と二人への愛を伝え消えていきました。
その直後現れたのは、オーディンの最初の子供。世界の支配を目論む死の女神ヘラ。
宇宙の端に囚われていましたが、オーディンの死により再び解き放たれてしまいました。
姉であるヘラと対峙するソーとロキ。

第2次神々による姉弟喧嘩 勃発です。

・・・・またもお家騒動です。
ヘラの力は強大で、なすすべなくソーは辺境の星に飛ばされてしまいます。(ついでにロキもどこかに吹っ飛ばされる)

その星でソーは緑の大男、地球での仕事仲間「ハルク」と再会!

しかしハルクはバナーに戻ることができず、星で行われているバトルロイヤルのチャンピオンとしてソーにたちはだかるのでした。

ヘラを倒すため、世界を守るため、ソーはアベンジャーズならぬリベンジャーズを結成してヘラに立ち向かいます!

 

いままでと違うマイティーソー


豪華で壮大な映像で語られてきたマイティーソー1.2はまさに北欧神話。重厚な音楽とシリアスなストーリーでした。
そしてマイティソー最新作、そのメガホンをとったのは「シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア」のタイカ・ワイティティ監督!
タイカ・ワイティティ監督は「シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア」で名前を知りました。
今までのマイティソーとは違い、ごちゃごちゃとしていてビビットカラー、軽快なジョークの飛び交うロックな映画になっていました。

雰囲気は「ガーディアンズオブギャラクシー」!それぞれの軽口のたたき合いはいままでのマイティソーにはなかったテンポです。

この世界観がソーのキャラクターに見事にマッチしています。「単細胞」で「愛すべきバカ」のソーの魅力を十分引き出していました。
もしかしたらこっちの世界観のほうがソーを活かせるのでは?と思わせるぐらいソーが活き活きとしています!

主演のクリス・ヘムズワースも「ゴーストバスターズ」で魅せたおバカキャラのギャグセンスをいかんなく発揮。

テーマソングはレッドツェッペリンの「移民の歌」
今回のストーリーを彷彿とさせる歌詞はこの映画にピッタリです。予告でもこの音楽が使われています。


かっこいい!劇中でこの音楽が流れるシーンは鳥肌ものです!

 

魅力的なキャラクターたちと小ネタたち


今回の主人公はソーであり、ハルクであったように思います。
そもそもハルクの単独映画はソニーとの権利関係でマーベルスタジオは制作できないので、ここでやってしまおうというのがあったのでは?

それにしても「しゃべる」ハルク!ハルクが出てきてからのソーとロキを巻き込んだ掛け合いは笑えて仕方ありません。
いままではただ暴れるだけだったハルクに愛嬌が生まれました。

バトルロイヤルでハルクとソーが戦うシーン。ハルクにぼこぼこにされるソーをみてロキがガッツポーズをしながらひとこと「そう!私の気持ちが分かったか!」(英語だとそうだよ!そういう感じなんだ!字幕だとざまあみろ!みたいなニュアンス)
映画「アベンジャーズ」の際同じようにハルクにぼこぼこにされたロキ。兄弟そろって同じようにぼこぼこにされていましたからこそでたこのセリフに笑いがこぼれます。

さらに、ハルクがバナーに戻ってからも「アイアンマン」であるトニー・スタークの影がちらついたり、ファンに思わずにやりとしてしまうシーンが多かったです。

ただ少し残念だったのはナタリーポートマン演じるソーの恋人ジェーンと別れたことになってしまっていたこと(契約の関係なので仕方ないのですけど・・・)
あとはウォリアーズ・スリーの扱いの軽さ!ソーの側近であり友人である3人で、浅野忠信演じるホーガンもこのウォリアーズスリーなのですが・・・
ファンとしてはやっぱり悲しいところでした。

 

シリーズ随一を誇る兄弟の絆


兄妹愛がすごかった!

君たちいままでの確執はどこにいったの?と思うくらいの仲の良さ。ロキは最後、まるで憑き物がとれたかのようでした。
同じポーズで立っている姿は意図的に演出されていてクスリとします。
また、ロキは魔術で分身するので、ソーはロキに会うとあいさつ代わりにものを投げて実体か確認。それがまた面白い。
他にも、昔一緒にやったいたずらをやろうとソーは提案し、嫌がりながらもやるロキ(youtubeに公開されたシーンです!)

この後辺境の星から脱出する際、ロキはソーを裏切ろうとしますが、それをお見通しのソーに阻止され、逆に置いてけぼりにされます。
一足先にヘラの支配するアスガルドに乗り込んだソー。ですがヘラを相手にするだけで精いっぱいです。
生き残っていた民がピンチに陥った時、爽快とあらわれたのがロキでした。
「救世主の登場だ!」なんて言いながら巨大な宇宙船とともにこっぱずかしい登場をするのですが、その弟にソーは一言。

「遅いぞ」

この言葉に深い絆を感じました。「来る」ってわかってたんだ!なんてことだ!!という気持ちになりました。
そのあと、絶体絶命のタイミングで本当の力を目覚めさせたソー。皆が唖然とする中、ロキだけが不敵な笑みを浮かべます。まるで勝ちを確信したような。
ここでさらにああ!もう!どういうこった!という気持ちになりました。
千年以上一緒に育ってきた兄弟の絆は「裏切ろうが」「嘘をつこうが」「血が繋がっていなかろうが」たしかにそこにあったんです。

父オーディンの最期。いままでかたくなに「王」であったオーディンが息子たちを褒め、「愛しているぞ、息子たちよ」といい消えていきます。
そこに血のつながりはなくとも「家族」は「家族」で、たしかな絆でつながっていました。(ガーディアンズオブギャラクシー2でも同じようなことを言った気がします。)

次の「アベンジャーズ インフィニティウォー」でまぁ、ロキはなにかやらかすんだろうと思いますが、兄弟的にはハッピーな終わりだったのでよかったとおもいます。いや、ハッピーすぎて気持ち悪いくらい…?

 

最後に


いままでで一番長くなった映画感想でしたがここまでお付き合いいただきありがとうございます。
映画レビューの少し見せ方を変えてみましたがいかがでしたでしょうか?これからもこのボリュームを作っていけたらと思います。
「MSU」マーベルスタジオユニバースの映画はすべての映画が繋がっているため(さらに時系列もある)、なかなか見る気にならない方も多いと思います。
さらに言えば知らずにみてさっぱり内容が分からないなんてことも(実際私は所見がアベンジャーズだったためその現象になりました)
ただし、ハマると本当に面白い!

今回は特にファンサービスの多い映画だったなという印象です。

娯楽としても完成度の高い映画になっていますので、みなさんぜひMSUをみて…すべて見れないならマイティソーとアベンジャーズだけでも…それでもだめならwikipediaでみてから…
予備知識があるとより一層楽しめる映画になっています!ぜひご覧ください!

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