フォースと共にあらんことを… writer 栗田

こんにちわ。
みなさん今日もスターウォーズしてますか?
映像チーム 栗田が書かせていただきます。

今日は”手軽にできるスターウォーズの作り方”をご説明しようと思います!

スターウォーズといえば・・・説明は不要でしょう。
え?見たことない? ヨシ!今すぐ1~2本見てからもう一度このブログを見ましょう
どれでもいいです、スターウォーズはどれを見ても面白い!

スターウォーズの魅力は、語れば人それぞれありますが、
緻密に描かれた世界観と、世代を越えて共感できるストーリー、
そして「どうやって作った?!」と思わせる、時代の最先端をいく映像技術ではないでしょうか。

私もその世界に魅了された幾数億人のひとり。

学生時代にスターウォーズの『ファンフィルム』(非営利によるファン制作のスピンオフ映画)を作り、
多くの反響を得たことで、映像の道に入ったという経緯があります。

スターウォーズはジェダイ騎士による物語が中心に描かれますが
彼らの持っている光る剣=ライトセーバー、その輝く剣を振りかざして戦う姿は
大人から子供まで、世代や国を越えて憧れますね。

本来はロトスコープやCGなどによるエフェクトで描かれますが、
従来の編集ソフトにはそのような機能はついていないので、ファンフィルムを作ろうとしていた当時は
どうやったらライトセーバーの効果を描くことができるか苦労していました。

After Effectsのような特殊作業をできるソフトを使えばカンタンにできますが、
今回は学生時代の私と同じように、特殊なソフトがなくても作れるライトセーバーの方法をこっそり堂々と教えちゃおうと思います。

まず用意していただくもの・・・

①ライトセーバー
②カメラ
③EDIUS(どのバージョンでもいいです)

ライトセーバーはどれでもいいですが、蛍光色が薄かったり、透明度が高いとあまり
仕上がりがすっきりしないので蛍光テープを張ったり、蛍光色を塗るなどして色を強めて見ましょう。

注意:でもスターウォーズグッズはどれも貴重なので、あとでキレイに剥がせるテープを選びましょうね

2005/11/26 00:15

私はエピソード1公開時に発売された「HASBRO製クワイガンモデル」がおススメです。
硬度もちょうど良く、蛍光色も強いです。

まずは、ライトセーバーを振った画をカメラで撮影して
EDIUSに取り込みましょう。


EDIUSのエフェクトに備わっている「クロミナンス」という”特定色に対して効果を掛けるエフェクト”を選びます。


・・・・とその前に、場合によってクロミナンスを大量に掛けることもあるので
管理しやすいように『複合フィルター』内にクロミナンスを入れます。


複合フィルターの設定画面はこのようになります。
「設定」からエフェクトを選べれるので、先ほどの「クロミナンス」を選択します。


クロミナンスの設定画面はこんな感じです。
赤枠の「ぼかし0」、「内側フィルター」、そして「カラーパレット」を操作します。

ではここから設定方法について詳しく説明していきましょう。

手順①
左側のカラーゾーンで補正させたい色を選びます。
ポイント:最初は大きめに枠を設定しておきます。

手順②
内側フィルターの「設定」から「カラーバランス」を選択します。

手順③
カラーバランスを開き、補正する色を強めておきます。

手順④
「ぼかし」のパラメーターを強めて色を拡散してやります。

手順⑤
もしターゲットの色に効果がない場合、左のカラーゾーンを
変化させて、ライトセーバーのブレードに効果を当てるようにしましょう

注意:違う色に選択してしまうと↑のような大変なことになってしまいます。


『複合フィルター』の他の項目にクロミナンスの手順①~⑤を
加えていくと図のようになります。

ここまで『ぼかし』を入れましたが、
ライトセーバーって中心部分は白色なんですよ。

ですので、最終的に緑の中心を『色抜き』して白に変化させます

一番最後の「クロミナンス」の「カラーバランス」を色抜きの設定にして
白色にします。

これで完成。

どうです?カンタンでしょ?
(PCによっては動作が重くなるので、レンダリングして視聴してください。)

選択した特定色を自動で追尾してくれるので、
コマ単位の調整はほとんどいらないというワケです。

素材色によっては細かい所のエフェクトが外れてしまうことがありますが、
まぁ、その辺はご愛嬌ということで・・・・

同じ手法でループのスタッフでライトセーバーしてみました。

After Effets使える人にはVideo Copilot社の無償プラグイン『Saber』がおススメです

今ならこれでサクサク作ってしまいますが、
クロミナンスを駆使して作ったバージョンも愛着深いものがあります。

様々なアイデアや技術を駆使して、視聴者が喜んでもらえる映像を作る。

10年以上経った今も、スタートラインに掲げたその思いは色あせず、
今日も皆さんに喜んでもらえる映像をお届けします。

以上、”手軽にできるスターウォーズの作り方”でした。

フォースが共にありますように。

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