みなさんこんにちは、今日も元気にスターウォーズしてますでしょうか。
映像チーム 栗田です。
スターウォーズ新三部作(シークエルトリロジー)最終章の邦第「スカイウォーカーの夜明け」が決定しました。
年末が非常に楽しみですね!
今回もスターウォーズな話題を書かせていたいただこうと思います。
前回は「ライトセーバーの作り方」について書きましたが、
映画に登場するジェダイの騎士たちは、ライトセーバー以外に「フォース」という力も使います。
(”フォースが何なのか”を書くと大変な事になるので、本編映画を見ましょう)
映像表現上では「物を動かす」、「未来予知」、「高くジャンプする」などで表現されますが、
フォースを使った跳躍、いわゆる「フォースジャンプの作り方」について解説したいと思います。
【参考映像】
上記の映像は、映画本編でが行ったフォースジャンプです。
このキャラクター、ドゥークー伯爵を演じたクリストファー・リーは当時80歳近いのに、
こんな動きができるなんて、さすが鍛え方が違いますね!!
・・・・もちろん、そんなわけなく。
種明かしをすると、CGモデルを使った「デジタルスタント」の合成です。
ちょうど2002年ごろファンフィルム制作をしていた私も映像表現できないかと模索し
大学の体操部やスポーツをやっている人と一緒にテスト撮影を繰り返してましたが、
どうしてもイメージどおりにならず、諦めた覚えがあります。
デジタルスタントでの表現は技術的にハードルが高いので、
今回は『After Effectで作れるフォースジャンプの作成方法』を書こうと思います。
1 まずブルーバックで素材撮影
「垂直にジャンプ」するだけいいですが、できるだけ”足をまげて丸くなる姿勢”を作ります
※着地にムリして怪我しないように撮影しましょう
Point:全身素材を撮るとき、通常のヨコ向きで撮影すると余白が多いので、拡大しても荒くならないようにタテ向きで撮影します。(レンズの歪みにも注意
㈪AEに素材を取り込み → キーイング
AEに取り込んだら、背景のブルーを抜きます。
Point:”丸まった瞬間”に関節にパペットピンを使って打ち込んでおきます
2 コンポジション化して軌道を作る
素材動画にキーフレームで軌道をつけフォースジャンプしているように描きます
速度やイーズ(緩急)などは完璧に調整しなくても大丈夫です
Point:全体の軌道を把握しやすいように、大きめのコンポジションに入れるといいです
3 背景を追加+カメラワーク作成
背景画像を入れて軌道を補正します。
コンポジションレイヤー上で直接動かすのもいいですし、レイヤーカメラで作ってもいいです
軌道が自然になるまで、各コンポジションに補正をかけてやると
フォースジャンプのできあがり!
完成映像
え?↑の予告編の作品はいつできるのかって?
・・・生きている間に!!